借金の履歴があると警察官にはなれない?!

警察官になる資格とは、試験に合格するのも勿論であるが、人間としての資質が重要なのは異論の無いところであろう。そういった意味合いから、新たに警察官になるにあたってその人の身辺調査をすることになるのであるが、それは主に「過去に悪質な犯罪を犯していないか」「公共良俗に反するような組織に属していないか」「近しい身内に悪質な犯罪者がいないか」等の社会正義に照らし合わせたものがほとんどであるので、表題のような借金問題まで調べることはほとんど無い上、よしんば借金があることが明るみになったところでそれを理由に警察官への就職を断られることは無いのだ。もちろん、本人以外の親族、たとえば両親や兄弟などに借金がある、ないしはあったとしても同様である。

ただし、警察官になった後は、たとえば自動車や不動産のローンなどを組むときも逐一報告することが求められるため、消費者金融から借り入れようとした場合にストップがかかる可能性はある。消費者金融から借金をする人間の資質が警察官たるに相応しいか否かは議論の余地があろう。

また、たとえば自己破産した場合に宅地建物取引業者や株式会社の取締役及び監査役、建設業法に定める建設業者などいくつかの職業への就職は制限されるが、国家公務員はこの中に含まれない点も追記しておこう。このように、借金問題と警察官への道は法律上はまったく無関係と言っていい。あとは目指す人の心の問題だと言い換えることができるのである。

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