ヤミ金の取り立てはいまも苛烈か

サラ金の取立て──自宅や職場に押しかけて暴れたり、電話や直接の対面で恫喝されたり、等というイメージが多いのではないだろうか。無論、これらは違法である。すなわち、法を守り適切に運営されている消費者金融の場合、上記のような取立てはほとんど行われない。苛烈な取立てを行うのは、はじめから法律を無視しているいわゆるヤミ金である場合がほとんどなのである。

ヤミ金とは、違法な貸し付け方法や金利でカネを貸す業者のことである。その金利は十日で一割や酷いところは一日一割などという暴利で、利用者を追い詰める。そして少しでも返済が滞ると、まずは電話で恫喝をするのだ。「今日中に払えないとどうなるか分かっているのか」「お前にも家族がいるだろう。奥さんや子供がただで済むと思っているのか」「払えないなら腎臓を売れ」等など…罵詈雑言の限りを尽くし、次の段階として自宅や職場に押しかける。「占有屋」といわれる悪徳業者と手を組み自宅の鍵を勝手に変更して居座ったり、ヤミ金の事務所に監禁したりもする。とかくヤミ金の取立ては苛烈である。

ところで、このような取立て方法は勿論違法であるが、そもそも存在が違法なヤミ金から借りたカネは返済義務もないのである。また、もしこのような苛烈な取立てに悩まされているとしても、弁護士に相談の上「介入通知」をヤミ金に送付することで取立てがやむことがほとんどである。悩んでいるなら迷わず相談し、違法な取立てに屈しないことが何よりも大切なのである。

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